ADHDの子供の薬をストラテラからインチュニブへ変えて

  • 2019.03.10
ADHDの子供の薬をストラテラからインチュニブへ変えて

 
この記事は、発達障害の子どもに薬を飲ませることでどんな変化が起こるのかを知りたいと思っているお母さんに向けての記事になります。
 

この記事では
 
・ストラテラから薬を変更するきっかけになった出来事
・インチュニブを飲み始めて
・薬の効果
 
について書いています。
 
ストラテラからインチュニブに薬を変えて、変わったことによって、薬を変えて、ストラテラの効果がどんなものだったかを実感しました。
 
子供がストラテラを飲んだ時の効果と、インチュニブの効果について体験談を求めている方の参考になる記事になっています。
  
 

ストラテラが効いていない?衝動的に動いたとしても子どもの力でここまでなるの??

  
 
事件は息子が4年生の梅雨時に起こりました。
  
ちょっと先生が席を離した隙に、クラスが騒がしくなりすぎたようで、その煩さに耐えかねたのか、息子の足が出てしまったみたいです。
  
大人が現場の状況を見ていないので、その時に何が起きたのかの正確な状況はわかりません。
現場で騒いでいた子供達もいつの間にかあれ?何があったの?という感じだったそう。
 
状況は、男の子が一人机の陰で蹲って泣いていて、うちの息子は教室を出て行った。
 
先生が戻ってきて、何があったのかを確認して、先生の目からは特に怪我らしき部分は見られなかったので、そのままごめんなさいをして、仲直りになりました。
 
 
問題が発覚したのは翌日です。
  
泣いていた男の子のお母さんから、
『お風呂に入った時に息子の背中にくっきりとした靴跡がいくつもついていたのだけど一体学校で何があったのか?』
という電話が学校の先生に届き、学校の先生から私のところに連絡が届きました。
  
先生との話ではおそらく蹴ったのだろうという予測がたちました。
(上履きを手に持って叩いた、としてもそんなにくっきり形はつかないだろうと)
  
ただ場所が背中、ということは、まさかの飛び蹴・・・?
  
一体何をしたらそんな場所に足型がつくのか、かなりの力でなければここまで跡形がつくことはない、という状態だったそうです。
(私は、実際の状態を見ていないのであくまでも効いた話です。)
 
幸い、検査をして骨など内部には異常はどこにもなかったそうです。
 
学校で起こった事なので、対応は学校側ですべて行なってくれたため、詳細については私は詳しくは知りません。
 
私にできたことは、直接相手の親御さんに謝ること、のみです。  

 

子どもの衝動性に対して対策できること:ストラテラからインチュニブへ

   
 
息子が起こした事に対して私には、相手の保護者にひたすら謝る以外には何もできません。
    
年に1回、起こるかどうかの息子の大噴火。
危険でも息子を閉じ込めておくのは、さすがに違うと思うので。  
 
今回の事件のきっかけhは、周囲が煩すぎてキレた・・・
 
切れる直前まで、息子本人は一緒に騒いでいたわけではなく机に座っていたみたいなのです。
それまで、息子は感情の動きをしっかり抑えているのかと思っていたけれど、抑えているからなのか、こんなにも突然大噴火するのか。
  
目一杯の力を使ってのまさに噴火。
本当になんとか対処しておかないとこの先さらに大きくなった時が危険すぎる気がする。
    
と、私は改めて再認識しました。
 
そして、この直後の小児科の受診の時に、主治医の先生と相談して息子の薬を変えました。
 
ストラテラの容量をあげることも考えましたが、結論としては薬を変えました。
 
 

薬の効果の限界、ストラテラの容量と効果は必ずしも比例しない

 
 
『これまで現在の量で薬が効いていたのであれば、容量をあげたからと言って、さらに効果が出るとは限りません。容量と効果は必ずしも比例はしないです。最近、新しい薬が認可されたので、そちらを試してみませんか?様子を見て戻してもいいですし。』
 
「今までと変わることはありますか?」
 
『インチュニブは効果が24時時間持続します。だからストラテラと違って、一日二回飲む必要はありません。副作用は眠くなる、というものなので夜寝る前か、夕食後に飲めばちょうどいいかと思います。もし日中に眠くて授業中に眠るようなことがあれば教えてください。薬が合えば、飲み忘れもなくなってちょうどいいと思います。』
 
「薬を飲むのをめんどくさがっていたので、とても嬉しいです。」
 
「よかったね!」(⇦息子に向かって)
 
息子「やった~。超めんどくさかったんだよね」
 
『ははは。インチュニブを飲むと優しくなると言われていて、別名優しくなる薬なんですよ。だから手が出にくくなるかもしれませんね。』
 
「本当ですか?優しくなる薬、すばらしいです!お願いします。」
 
「優しくなるのか、ふふふ。」

最後の方の会話は、真剣味にかけるような会話ですが、本当に本気の話です。
 
息子の薬はストラテラからインチュニブに変わりました。
 

発達障害の薬、インチュニブの子供への効果

 
インチュニブ。

簡単に言うと、うちの息子にはあまり効果を感じませんでした。
 
いえ、効果はきっとどこかにはあったのかもしれません。

ただ、ストラテラから変更した後の強烈な変化として、遠吠え(奇声)がすごかったのです。
叫んでいたのは主に家の中だけだったみたいですが、本当にすごい大声でした。
 
良い言い方をすれば、アルト歌手?
 
『あ〜〜〜〜〜』
と叫んでいる時もあれば、
『うお〜〜〜〜〜』
と叫んでいる時もあり。
 
聞いているこちらの耳がおかしくなるかと思うような大声でした。
 
学校での変化は、集中力が、ストラテラの時に比べるとちょっと持ちが悪くなったようです。
 
 
そして何よりすごかったのは食欲の爆発です。
ストラテラの時に食欲減退効果は確かにあったんだ・・・と実感するほどとにかく食べる食べる。
 
息子の体重増加は激しく、一気に5キロ近く増えました。
(身長も伸びていましたが体重はそれ以上でした) 
 
 
さすがに、今回は薬を飲んでいる意味をあまり感じられなかったので、次回の受診の時に先生に相談しよう・・・
と食べまくる息子を見ながら思いました。

 
今回の薬の変更について、他の薬との相性を見ておきたいと思ったことが一番です。
 
薬を飲んでいるからといって、完全に衝動の爆発を抑えることができるわけではないとわかったことは大きく、そこはやっぱり息子自身の内面の成長が必要な部分だと感じました。
 
でもそうですよね、同じ薬を飲んでも効果のある人とない人がいるのだから、一律のはずはありません。 
薬は頼りになるけれど、薬に頼りすぎるのではなく、本人と周囲の努力も必要だと実感しました。
 
 
かなりゆっくりな、息子の内面の成長を手助けして、じっくり見守って、優しさを獲得?した後、息子の中で何か変化があることを信じて行きます。