ADHDの薬、子供の薬はインチュニブからコンサータへ 

  • 2019.03.11
ADHDの薬、子供の薬はインチュニブからコンサータへ 

この記事は、発達障害の子どもに薬を飲ませることでどんな変化が起こるのかを知りたいと思っているお母さんに向けての記事になります。
 

 
この記事では

・子供の薬をインチュニブからコンサータへ変えて
・偶然の2剤併用した時の効果の衝撃
・薬の効果は個人差が大きいことを実感
 
と言った内容について書いています。
 
最終的に、現在息子は、インチュニブとコンサータの2剤併用で落ち着いています。
薬の種類による効果の違いについての体験談を知りたいお母さんは、ぜひ読んでみてください。 
 
 

ADHDの子供の薬をインチュニブからコンサータへ

 
インチュニブに薬を変えて3ヶ月。

定期受診の日に、 

『この薬、全く効果がない気がします。』

と、私は主治医に言いました。
  
 
でも本当は、薬に効果がなかったわけでは無いのだと思います。
  
多分、ストラテラでは抑えられていたけれど、インチュニブでは抑えられ無い部分が表面に出てきたのだと思います。
 
あるいは、息子とインチュニブとの相性が悪かったのか。
 
衝動性は抑えられていたと思うのですが、多動性への効果は薄くなったと感じました。
 
具体的には、雄叫びが続いていた時点で、衝動性への効果も微妙と思うところでした。が、雄叫びをあげるのは家にいる時だけだったので、ただの内弁慶と言える部分はあります。 
  
そして、今までストラテラの副作用で抑えられていたらしい食欲が爆発して、とにかく食べる食べる食べる・・・
 
わずか3ヶ月で息子には猛烈な体重増加が起こり、本当にびっくりしました。

結局薬を変えたのは、雄叫びの凄さに対する家族の我慢の限界が来たことも理由でした。
耳が壊れそうなくらいの雄叫びを我慢・・・するのは精神的に辛いという判断です。

元のストラテラに戻すか、あるいはコンサータに変えてみるかということで、最後の一種類、コンサータに変更することを決めました。
 
 

奇跡の1週間 ~インチュニブとコンサータの併用

 
コンサータへの薬の移行は、それまで飲んでいたインチュニブとの併用からのスタートでした。
 
血圧を下げる効果のあるインチュニブと、血圧を上げる効果のあるコンサータ。

薬の作用が真逆になるので、突然変えない方が良いという先生の判断です。
最初の1週間だけ、朝起きてコンサータ、夜寝る前にインチュニブ。
2種類を併用することになりました。
 
 
コンサータを飲み始めたその日、連絡帳に書かれた学校の先生の評価は劇的に変わりました。
  
「算数の時間に猛烈な粘りがあります。今までは、わからなくなるとめんどくさくて諦めていたところで、もうちょっと頑張ると言って頑張っていました。わからないところも、今までは机のそばまでゆかないと質問してこなかったのに、自分で聞きに来るようになりました。あとは残すことはありませんが、給食でお代わりをしなくなりました。」
  
え?薬変えただけでそんなに変化が出るの??
 
とかなりの半信半疑でしたが、実は家での行動も猛烈に変化していました。
 
帰ってきてすぐにさっと宿題終わらせていたり。
食後の後片付けを率先してやったり。
進んでお手伝いしたり。
 
正直言って
「誰これ?まさか中身が誰かと入れ替わったか??」
と思うほどの変化でした。
 
コンサータの食欲減退の副作用も現れていたのは、給食からもよくわかります。
おやつも食べなくなりました。
  
ところがまるで模範生ような息子の行動は、最初の1週間だけでした。

つまり、インチュニブとコンサータの2種類を併用していた期間だけ、気味が悪いくらいに、とても落ち着いていたのです。
 

コンサータ単剤での使用効果・ADHDの息子にはやや微妙でした

  
1週間の移行期間をおいて、コンサータだけになりました。

すると、そわそわとしてなんだか落ち着きがなくなりました。
その原因は薬の効果、というよりもおそらくは寝不足だと私は思いました。
 
覚醒作用のあるコンサータの影響で、息子は夜、眠れなくなってしまったのです。
  
布団に入って横になっても眠れなくて、あっちへゴロゴロ、こっちへゴロゴロ。
午前零時を回っても、変わらぬゴロゴロ。
 
これはさすがにまずい、と思いました。
食欲減退は許容範囲内でしたが、寝不足はだけ本当にまずい。
 
でも、コンサータに変えてよかった部分もありました。
 
学校がお休みの土日は、薬を飲まずに過ごしたことです。
 
薬を飲まなかったらどんな行動をするか、家での行動だけですが見ることができたのはよかったと思います。
 
 
その家での様子・・・
 
家族全員一致で、飲んでいてもいなくてもあんまり変わらいんじゃね?? 
  
という感じです。
 
よく考えたら、コンサータが効いてるのは日中で、普段も家にいる時は薬の切れかけのような状態なので、変わらなくて当たり前なのです。
 
さて今後はどうするか、薬のむのをやめても何とかなるような気もする。
 
だけど・・・
 

ADHDの対処薬はコンサータ+インチュニブの2種類を併用で

   
2種の薬を併用していた1週間の様子を見て、本当にびっくりしたので、もう少し安定した状態をキープしておく方がいいのかもしれない。
 
そんな風にも思いました。
 
脳内の神経伝達物質の量の変化で、こんなにも行動が変わるんだ。
ということに、本当に驚きました。
 
同時に、薬に頼らなくても体質改善で何とかなるような気がする、そんな確信めいた感覚も生まれました。 

まずは食べるものから。
グルテンフリー、メガビタミンなど、発達障害について色々な情報は溢れているけれど、どれが息子にあっているのかはわからない。
 
一つづつ、無理なく試して行ってみようと思いました。

そんなことを、1ヶ月後の受診で主治医の先生と相談しました。
(コンサータは30日分しか処方できない薬なので)

子供は眠れないのを何とかして欲しいと訴えていました。
そして、日中学校で過ごすには、本人にもやはりコンサータは良い薬だったみたいです。 

結局子供本人も、2剤併用を望んだので(両方飲んでいた時は、眠れていた)薬の容量はどちらも最小容量で、一旦2種類を併用する形に落ち着きました。
 

ADHDの薬を飲んでの経過観察、子供がまるで・・・

 
「まるで実験用のモルモットじゃん」と祖母は言います。

確かに、そう見えるので、否定はしません。
 
薬の効果で、特をするのが周りの大人だけだったら、私もうーん・・・と思ったかもしれません。
 
が、薬を飲むことで息子本人は、集団生活がものすごく楽になっているようです。
 
朝晩薬を飲むことも、あんなにめんどくさがっていたのに、今では朝晩、忘れることなく自分から薬を飲んでいます。
 
薬の効果を本人が一番実感しているのは、本当によかったと思っています。
周りが楽になっても、本人が苦痛だったら薬を飲んでる意味がありません。
  
それでも、自分が飲んでいるわけではないので、副作用の変化を見逃さないように、本当に気をつけています。
気になったことは、忘れずに主治医の先生に聞けるように。 
 
薬を飲んでいる間に、やれることはやっておこう。
まだまだ成長途中なのだから、きっとまだまだ変えられるところはたくさんあるのだ。
 
早くわかったことに感謝だと思いました。
 

ADHDの薬を飲むことを選んだから、体験する子供との時間 

 
コンサータは必要な時だけ飲めばいい薬です。
基本は学校のある日だけ飲んでいて、お休みの日は飲んでいません。 
 
コンサータの効果は12時間。
だから夜、私と一緒に過ごしてる時間にはコンサータの効き目は切れているはずです。
実質インチュニブだけの効果が現れているのだと思いますが、優しいです。
優しくなる薬の効果がしっかり出ています。
 
そして猛烈な甘えん坊になります。
今まで以上に甘えてきます。
今まで、甘えが足りなかったのか、それとも頭の中で何か変わったのかはわかりません。
 
でも、今までの甘え方が、勢いよく突っ込んできて、ドッカーン。
甘えの表現が叩く、だったのに対して、今の甘え方はまるで猫。
 
すり寄ってきてくっついている感じです。
 
そこだけを見ていても、すごい変化だなあ〜と思います。
 
そっと、優しく、寄り添うように。
それが自然体に身につけばいいな~と思っています。
  
今は、2年くらい遅れていると感じる中身が、ゆっくりでも追いついてきたら、薬は無しでも大丈夫になるな~、と半ば確信が持てるのは不思議です。
  
今は、薬は本人の自信のために必要なのだろうと思います。
   
もちろん、これから私がやることは、食事療法や栄養についての勉強から始めます。
 

続き記事になりましたが、ここまでの記事は、子供に発達障害の薬を飲ませるのはどうなんだろうと迷っている方に向けた、実体験です。
  
発達障害の薬は、根本治療薬ではないので、飲むか飲まないかは、患者さん本人の意思で決められます。 
  
今のままでもいいんです!頑張ります!と思うならそれでもOK。
 
薬を飲むのは、症状の改善のきっかけになるかもしれないし。
使わなくても食事療法から入るのもアリだと思います。
  
子供が薬を飲むには、効果はあるけど、副作用(主に食欲の減退)も強すぎて途中で辞めざるを得ない子供も多いと先生は言っていました。
 
幸い、うちの息子には、副作用はほとんどなく、そこそこ薬が合っていたみたいです。
今は、うまく学校生活に入り込むことができて、症状は薬でコントロールできている状態です。
 
薬を飲んでみたらこんな感じになったよ、という一例の参考としていただければと思います。