発達障害〜ADHDの子供の脳は成長が遅い!見た目と中身のギャップがすごい

発達障害〜ADHDの子供の脳は成長が遅い!見た目と中身のギャップがすごい

この記事は、お子さんの内面の成長が周りの子と比べて遅いことが気になっているお母さんに向けての記事になります。
  

 
この記事では

・10歳になった息子の中身はやっと6歳くらい
・外身は早くて、中身は遅い、体と脳の成長の違い
・周りと比べて考えないコツ
 
と言った内容について書いています。
 
うちの子成長が遅い!どうしよう!!って、やっぱり思ってしまいますよね。
 
でも成長が止まったわけではなく、単純にゆっくりなだけ。
本気でそう思えると、とっても楽になります。

母親が焦ったところで、何も変わらないのです。
むしろ諦めて、まったり構えた方がうまく流れてゆくのだと実感する出来事がありました。 

  

ADHDの子供の脳は成長が遅い~やっと興味を示すようになったもの

 
 
 
早生まれの息子が、元気に10歳の誕生日を迎えました。
 
身体はグングン大きくなって、体の大きさは学年平均よりも上の数値。
 
私と並べば「後ろからだと姉弟に見えるよ(笑)」と言われるくらいに成長しています。(私の身長が平均よりかなり小さいからでもありますが)
  
でも体の大きさとは逆に、中身の精神年齢はやっと5〜6歳くらいになりました。
 
習い事の時も、一つ二つ下の学年の子達と一緒に指導される方がスムーズに学んでいます。
同学年と一緒にいるより、下の学年の中にいる方が違和感なく自然に溶け込んでいるのがよくわかります。
 
そんな息子の保育園の頃は、男の子が興味を示すような、電車や車の乗り物にも興味を示さず。
音の出るものに少しだけ興味を示しては、すぐに飽きていました。
大きな音を嫌い、音楽会ではステージ上に立っているのに、耳を両手で塞いでいました。
 
虫や動物など動く生き物を見ても知らん顔。
ボ〜っとしていて色々な物がたくさんある中、何にも興味を持たなかった息子。
  
 
そんな息子が一年前からやっと子供らしく色々なことに興味を示すようになりました。

息子が9歳の時、脳の成長の鍵を開けてくれたのは、小さな子猫でした。
  
 

脳の成長には、やっぱり生き物の温もりが必要?

 
8歳からADHDの薬を飲み始めた、とはいえ、息子の周囲への無関心は相変わらずでした。
 
そんな息子が9歳の時に一瞬でトリコになったもの。
 
それは茶色でトラシマ模様の仔猫です。
もちろんぬいぐるみではなく本物。
生きている子猫です。
 
 
梅雨明け間際の夏の始まりの時。
 
まだ本格的に暑くなる前。
伯父の家の裏庭で、どこかからきた野良猫が三匹の子猫を産みました。

生まれた子猫は、黒猫が二匹と茶トラが一匹。
 
すでに伯父の家では猫を二匹飼っていたので、どうしようか迷ったみたいです。
結局、生きられるようにそっと餌をあげていたら、当然のごとく三匹の子猫は叔父の家に居つくようになりました。
 
8歳の息子が叔父の家に遊びに行った時、子猫たちは餌を食べていたそうです。

その瞬間、多分息子は仔猫に一目惚れしたのだと思います(笑)
 
叔父の家から帰ってきた時、息子のマシンガントークの内容は子猫の話ばかりでした。

 

息子の脳に刺激を与えた、生き物と一緒に住む生活

 
仔猫を見てからの息子は、毎週末、伯父の家に通うようになりました。
3年生の夏休みは伯父の家にお泊まりに行き、ほとんど帰ってきませんでした。
 
その理由は単純で、猫と一緒に過ごすため。
 
「毎日会っていないと(猫に)忘れられちゃうんだよ!やっと触らせてくれるようになったんだ!抱っこもできるんだよ!!」
 
「夏休みの自由研究も、猫の生活、やりたいなあ〜」

と自分から言うようになっていました。
 
「ふたつやってもいいんだよ、やりなよ」と私は言いました。 
(実は、叔父の家にゆく前に自由研究は終わらせていました。)
  
そして、普通に2個目も仕上げました。
 
”今までだったら絶対にやらなかったな・・・自分からやりたいと言うなんて一気に成長したなあ〜、子猫に感謝だ。”
こんな風に、私は思いました。
 
 
一度ハマるととことんハマる。
考えることは、猫のことだけ。
 
これもADHDの特徴の一つです。 
 
だけど、これは息子にとってもいい変化を起こしてくれたと思います。
 
今までは、生き物になんて全く興味を示さなかった息子。
仔猫と一緒に過ごした夏が過ぎると、急速に動くものや生きているものに対して興味を示すようになりました。
  
友達と川で遊んで、素手で魚を捕まえて、握って帰ってきたり!
学校帰りにザリガニを見つけ、帰宅後バケツを持って捕まえに行ったり。
田んぼに行ってサワガニを捕まえてきたり。 

鳥を見つけると、指差して「とびが飛んでる!」と叫んだり。

この反応、普通ならもっと小さい子の反応っぽいな〜と思いつつ。やっとこういう反応きたか〜、茶トラ(猫)ありがとう!と思う私がそこにはいました。

 

脳の成長には個人差がある、ADHDの脳の発達は普通の子のより3年遅れている

  
ADHDの脳は定型発達の子供に比べて発達のスピードが3年ほど遅れている。
出典:https://kid-academy.jp/column/155/  
 
このコラムを読んだ時、私は、うちの子そのまんまじゃん、と思い笑ってしまいました。 
3年と言わず、4年くらい遅れてるかもね、なんて思っていました。
 
 
それでも、
 
「ほしい本があるの、本屋さんにゆこう?」
  
息子にそう言われて本屋さんへ行きました。
 
本屋さんの自動ドアから、あっという間に児童書のエリアにすっ飛んでゆく息子。
 
あちこち探し回って、私のところに来ると
「探している本が無い」
というので、何を探しているのか聞いてみると  
「ボタンがいっぱいあって音の出る絵本がほしい」
といいました。

私は思わず

「ん???」
 
と聞き返してしまいました。

よくよく聞いたら、やっぱり息子の探し物は、対象年齢3歳くらいのからの仕掛けのある電子絵本を欲しがったのです。
 
息子の中身の年齢は5歳くらい
 
わかっていたつもりでしたが、やっぱり結構な衝撃で、私は一瞬本屋さんで固まりました。
  
 

脳の成長はゆっくりでも成長してる、焦らせないために

 
5歳の時に「小学生?」と聞かれるくらい見た目は、大人びていた息子。
 
中身は逆に実年齢よりも幼くて、びっくりされることがとっても多かったです。
(今もですが)
 
それが逆に、私にはプラスに働いたように今は感じています。
 
息子が、その時にやってることをじっくり観察するようになっていました。  
 
「このくらいの年齢の子だったら、こんな感じ」という見た目と中身の行動への思い込みを抜きで見るようになったのです。
  
息子の行動をじっくり見て観察するだけ。
それだけですが、他の子はできているのに、うちの子はできていない!という見方をしないで入られました。
 
見た目、大きく見えるけど、中身はまだまだだし、早生まれだし、実年齢よりゆっくり、それで普通、今どの辺りまで成長しているのかな?
 
って、普通に観察するようになっていました。
  
知識を取り込むことと、中身の成長は別物でした。
中身の成長のきっかけは、生活の中のどこにあるか、それは子供によって異なっています。  
  
子供の成長には、その子なりの速度があります。
お子さんを信じて、お子さんの今をゆっくり見守れる母親になりたいですね。