ADHDの10歳の子供がいつの間にか自分でコンサータを調節をするようになっていた話
- 2019.04.08
- 薬
小学校に行くの日朝は、息子は必ずコンサータを飲みます。
学校の授業に集中できるように。
息子が春休みに入ったとき、
継続服用で効果の出るインチュニブは毎晩飲むとして、コンサータは休みの間はいらないかな・・・でも、膨大な量の宿題があるから飲んだ方がいいかしら?
私は、春休み中、息子にコンサータを飲ませるか、飲ませないかを頭の中で考えていました。
でも現実では、私が考えていたことは完全に不要なものになりました。
この記事では、子供が感じているコンサータの効果について、10歳の息子が実際に話した内容をまとめました。
10歳の子供が学校で感じていたコンサータの効果
春休みの前、子供が4年生最後の通知表をもらって帰ってきました。
中を見ると、集中力や、他の子供との関係性の部分の評価が若干上がっていました。
相変わらずなのは、漢字を使うことを嫌がる、と書かれていました。
何しろ4年生の1年間、ひたすら、ひらがなだけで日記を書き続けた息子。
先生、よく読めるな~といつも感謝していました。
そして、最後の部分にお?と思うことが書かれていました。
「算数をやっているときのことです。集中してできるようになってきたことを褒めたところ本人が『コンサータを飲まないとこんなに集中できないよ』と言っていました。薬の効果を本人が一番感じているのかもしれませんね。」
と書かれていました。
私から見て、息子は、薬飲み始めて随分と変わったなあ~と感じてはいました。
そして、10歳の息子、本人が薬を飲むことでそこまで大きな変化を感じているということを初めて知りました。
コンサータを飲み忘れた日の、10歳の子供の集団行動は
春休みに入ってすぐに、サッカーの大会がありました。
その試合を応援に行って、私が観た息子は「サッカーをしている選手」ではなく「フィールドの中に入り込んでしまった観戦者」でした。
確かに、、息子の目はボールを追いかけていました。
でも息子の体は、フィールドのど真ん中で突っ立ったまま、ボールを視線で追いかけるだけで、足は動かしてはいませんでした。
その姿を見て、
”しまった!朝早かったからお弁当作るのと送迎の事だけ考えていて、今朝の薬を飲ませるのを忘れた!!”
と気がつきましたが、ときすでに遅し・・・
サッカーの試合中なのに、ボールを追いかけることはなく、その場でぴょんぴょん跳ねる謎の行動をとる息子・・・
私は、というと
”そうか〜、その場所にいても、サッカーの試合に参加するという気にはならないんだなあ”
なんて考えていました。
今の息子が集団行動のサッカーをするには、コンサータは必須のアイテムだということがよくわかりました。
帰りの車の中で、
「今日、コンサータ飲むの忘れたね」
と話しかけると、息子からは
「うん。ボール見ながら違うこと考えちゃった。サッカーの時はコンサータ飲まないとダメだね」
という返事が返ってきました。
そして家に帰ってくるなり、パタリと眠ってしまいました。
今日はコンサータを飲まない、10歳の息子が自分で決める
その後は、行事が三日間続いたので、息子はコンサータを毎朝しっかり飲みました。
そして、予定が何も入っていない4日目の朝。
朝ごはんの前に、息子が言いました。
「今日は、何もないからコンサータ飲まない、眠れなくなるから」
”おお!自分で調節するようになった!!眠れないのもわかってる!成長したなあ〜”
なんて、盛大な親バカっぷりで、感激する出来事がありました。
コンサータの覚醒作用はかなり強いです。
どんなに運動した日でも、お昼寝をしない息子が、コンサータを飲み忘れてサッカーの試合に行った日の午後、爆睡したのはやっぱり薬の作用がなかったからなんだと思いました。
飲まなくても、自力で頑張れるなら、飲まない方がいい。
この日、コンサータを飲まなくても、国語の宿題は頑張ってやっていました。
息子本人が言うには、「算数をやるには、コンサータがないとダメ」なのだそうです。
息子が自分で、薬が必要な時を見極められるようになったのであれば、それは息子自身の成長だと思いました。
10歳、コンサータを卒業する日は意外と近いのかもしれない
コンサータとインチュニブの併用を始めてから約4ヶ月。
正直、ここまで急激な言動の変化があると、すごいと思うと同時に、怖い、と思う部分はあります。
息子自身の成長と、薬の効果の区別ができないので、薬の効果ではなく本人の成長も目覚ましいのかもしれません。(内面はめちゃめちゃ成長が遅い)
最近、私の目には、コンサータが効いている時と効いていない時の違いがはっきりとわかるようになりました。
明らかなその違いは、「甘え」です。
コンサータが効いていない時の息子は、かなりの甘えん坊。
コンサータの効果が出ている時は、どこのお兄さん!と言う感じです。
本気かどうかは謎ですが、息子が自分で
「コンサータ飲んでいない時の僕は、赤ちゃんなの、バブ〜」
とか、
「にゃ〜、猫だよ〜」
とか言いながら、私にすり寄ってきます。
コンサータが効いている時には、
「洗濯物持ってきたよ。」
「布団ひいておいたよ。」
「荷物運んでおいたよ。」
「!・・・ありがとう、お兄さん誰ですか?」
と言う感じで、出来過ぎのお子様のようになっている時もあります。
この、極端すぎる行動の違いがコンサータの効き目。
ここまで違えば、息子本人も、さすがに薬の効果に気がつくだろうと改めて思いました。
10歳だから甘えるのもギリギリセーフ、、、インチュニブの効果も
コンサータの効き目がない時に甘えん坊になっているのは、「優しくなる効果」のあるインチュニブの影響がかなり大きいと思います。
コンサータと異なり、インチュニブの飲み忘れを息子は絶対にしません。
薬を出し忘れていると
「薬とって〜」
と自分で言います。
べったり甘えられる、幼児の頃は、私の仕事が忙しくてほとんど保育園で過ごした息子。
今は、きっと反動なのだと思いつつ、今のうちに満足してもらっておこうと思い、今はそのまま甘えさせています。
とりあえず、息子には安心感を目一杯感じてもらおうと思っています。
甘えたい時には、勢いよく突撃することしかできなかった息子が、猫のようにすり寄ってくるのが嬉しいと言う私の本音もかなり大きいですが。
中身は2年、3年遅れで成長して、そのうちきっと中身も、年齢に追い付いてくる。
そうしたら、こんな風には寄ってこなくなるだろうなあ、と思っています。
息子を見ていると、知識を得ることと心(中身)の成長は、本当に別物だと実感します。
でも確かに、息子は成長していて、その成長を実感できることがとっても嬉しく感じました。
なんとなく、薬がいらなくなる日はもうすぐそこまできているのかも、と思いました。
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