発見!とにかくずっと喋っているADHDの子供の衝撃の事実

発見!とにかくずっと喋っているADHDの子供の衝撃の事実

この記事は、一日中、ずっと喋り続けるお子さんのことが気になっているお母さんに向けての記事になります。
  

 
小学校4年生の息子が先日から、春休みに入りました。
 
そして、今日は月に一度の小児科の受診日でした。
(コンサータの処方は最長で30日分と決まっているため、毎月1回小児科を受診しています。)
 
自宅から病院までの移動時間は、車で片道1時間です。
今日の息子の付き添いは、私一人ではありません。
 
おばあちゃんにも一緒に病院に付き添って行ってもらいました。 
 
そして行きの車の中。
後部座席に座った息子は、横に座っているおばあちゃんに向かって、1時間ず〜っとひたすらに喋っていました。
 
運転手の私は、それをひたすら聴いて運転していました。
たまに、後ろに座った二人の会話に口を挟みながら。
  
二人の会話に口を挟んでいた時、私は今更ながら、息子の衝撃の事実に気がつきました。
頭の構造が絶対に違う・・・と思いました。
 
それは・・・
 
お子さんがひたすら喋っていることが気になるお母さんには、ぜひこの記事に書いた出来事を試していただきたいと思います。
 
その結果によって、喋り続ける子供への認識が絶対に変わります。
 
 

ADHDの子どもの特徴の一つ、一人でずっと喋り続ける

 
 
ADHDの傾向がある子供の特徴の一つに、ずっと喋り続ける、という特徴があります。
 

他にも会話に関する特徴として、
  
ひとの話をさえぎって自分の話をする
話が聞こえると、自分には関係のない話題であってもすぐに入りたがる
ひとの話を最後まで聞かずに行動に移してしまう
話を聞いている途中から、上の空になっている
 
など
出典:ADHD傾向のある子どもに見られる特徴

 
息子は、この特徴を全て持っています。
 
それこそ、2歳くらいの頃からずっと変わりません。
 
・電話をしていると必ず入り込んでくる。
・大人同士が話をしていると、入りこんで、全く関係のない話を展開する。
・説明(話)の途中で、手を出してしまうので、失敗する。
・目の前で先生が話しているのに、明後日の方をみている。
 (後ろ姿を見ると、頭は常にやや左に傾いています)
  
幼い頃には、多くの子供たちが持っている特徴、成長と共に治ってゆく行動ですが、10歳になった息子には未だ健在です。
 
そんな息子が現在非常によく使う言葉は
「言っておくけどね」 
です。
 
どこで覚えてきたのか、謎の言葉です。
私にとっては、日常的に使う言葉ではないので、息子の使い方が合っているのかもよくわからなくなる時があります。
 
ただ、この言葉は目印になっています。
「言っておくけどね、〇〇は〜」から始まる息子の話は延々と続いてゆきます。
 
 

一日中ゲームの実況中継!ずっと喋り続ける子供の凄さ

 
とある日曜日の出来事です。
 
「言っておくけどね、このゲームすごいんだよ!いい?あのね・・・」
 
この言葉から始まった息子のおしゃべりは1時間以上続きました。
息子が喋っていた内容は、DSで息子自身がやっているゲームの解説と実況中継です。
  
ゲームは、イナズマイレブン。
サッカーをテーマにしたアニメが元になっている3DSのサッカーゲームです。
  
そのため喋りまくる息子の言葉を聞いているだけだと、サッカーの実況中継を聞いている感じです。
  
「〇〇選手、必殺技を炸裂させました!残念、相手キーパーに止められました!次は△△選手!オットー左にそれてしまいました。次は本命の☆☆選手です!これは、必殺技※●□×だ〜!!・・・」
  
息子の実況中継を、私は最初、後ろ向きで聞いていました。
 
正直うるさいな〜って本気で思いました(笑)
ゲームやるなら静かにやってくれよ!これが私の本音です。
 
そして文句を言おう、注意しようと振り向いて見たもの。
 
手と口が高速で同時に動いていて、なんか私ズゴイもの見てるかも、と思ったのです。

3DSの画面を見つめながら、ゲームを必死にクリアしようとしている息子の姿。
息子の手はひたすらボタンを操作して、勝つためにキャラクターを操作しています。 
なのに、同時に口もひたすら動いているのです。
 
ゲームの操作と、実況中継って別物だよね。
これって、結構すごいんじゃない??
 
と思い、つい面白がって見ていたら、1時間半くらい時間が経過していました。
もちろん、慌てて休憩を入れさせました。
 
口を動かしてずーっと喋っていても、手を動かし続けて違うことができるんだ・・・
 
本当に面白いものを見た、とこの時は思いました。
 

ずっと喋ってる子供、聞いていないようで実はしっかり聞いている!?

 
 
そして今日。
病院へ向かう車の中の出来事です。
 
 
車の後部座席に座り、妖怪ウォッチのゲームに妖怪の名前についてひたすら語る息子。
 
ーーーーーーーーーーー
 
息子「アマテラスとかスサノオって本当にいるの?」
 
おばあちゃん『日本の神様の名前だよ。』
 
「天の岩戸に隠れた神様!ヤマトタケルは、ヤマトボケるっていうんだよ!あとクレオパトラとかもいるんだよ」
  
『神様の名前は、流石に変換しないんだね』
  
「妖怪だよ、妖怪ウォッチはクラスで好きじゃない子もいるんだよ!」
 
『そういえば、お友達で転校する子はいる?』
 
「妖怪ウォッチの元って、絶対にゲゲゲの鬼太郎だよね。」
 
『そうだね、鬼太郎のが先だね』
 
「…ねえ?おばあちゃんの質問には答えないの?」(←これは2人の会話に私が口を挟みました)
 
「誰も転校しないから、みんな一緒だよ。鬼太郎といえば猫姉さんだよ。猫ってやっぱり妖怪なんだね、・・・」
 
ーーーーーーーーーーー
 
  

当たり前のように元の会話に戻り、喋り続ける息子

 
でも、ちゃんと聞かれたことに対して、スルーじゃなくて答えていたよね。
なんだ、ちゃんとばあちゃんの言ったことも聞いてるんじゃん?
 
こんな感じで、おばあちゃんが聞いたことに対して、何も聞こえていないかのように答えない息子。
 
そこで私が聞かれた質問に答えるように、途中で口を挟む。

同じことが病院までの車の中で、1時間の間に3回ありました。
 
 
流石の私も、息子が人の話を聞いていないのではない、と気がつきました。
 
そして、病院に着いた時に息子に聞きました。
 
『質問に答えないのは、聞いていないからじゃないんだね?聞こえていて、わかっていて答えていないのね?』
 
「え?そうだよ。俺全部聞こえてるし覚えてるよ?当たり前じゃん」
 
『あ、そうなんだ。自分が喋ることに夢中でも人の話も聞いてるんだ。すごいね・・・』
 
きっと、私と息子は、頭の中の回路のつくりが違うのだ、と認識することにしました。
 
 

ずっと喋っているのに、別のことも同時にやってる子供

 
喋り続ける息子は、自分が喋り続けていても、しっかり他人の話すことも聞いていました。
 
そういえば、息子は保育園の頃から、話しかけられているわけではないのに、そばにいる大人の会話をよく聞いていて、びっくりされることが多かったです。
 
まるで、聖徳太子のように、複数の人が同時に喋っていることを聞き分けていました。  
 
見た目には、息子は話を聞いていないように見える。
でも実際は、息子は話をよ〜く聞いている。
    
私の認識はとてもズレていました。 
 
今まで、
「人の話を聞こうね」
と息子に言っても、息子には意味がなかったということがよくわかりました。
  
なので今回は、
「人の話を聞いたら、質問には応えようね」と言ってみました。
 
耳に届く言葉は、ほぼずべて聞き取って記憶しているらしいです。
 

喋ること=会話だと思っていないから喋り続けているのかも

 
息子の中では、聞くこと と 聞いて理解する(考える)こと は全くの別物。
独立して分けられれいると感じました。
 
話は聞いたらそこで終わり。
聞いた後に、理解する、考えるという流れになっていない。
 
今の息子は、自分が喋ることが最優先。
  
だから息子にとっては、自分が喋ったことを聞いてくれればそれでいい。
話は聞いて欲しいけど、喋ったことに対しての相手から返事があると思っていないのだと思いました。
  
だから、一人でも喋り続けている。  

人とのコミュニケーションがスムーズにできるようになるには、普通の感覚とは違う道を模索する必要があ理想だと思いました。
 
それでも、複数の会話を聞き取っているのは一種の能力だと思います。
  
何かに、うまく活かせるいい方法は何かないかなあと考えてみたくなりました。
 
  
喋り捲るお子さんをお持ちのあなたも、お子さんが持ってる不思議な能力を見つけてみてください。
 
自分の感覚とは違うものを持っている子供の特徴をまずは見つける。
その後に、社会で生きやすくなるには、どんなことが必要かを考えてみる。
 
私自身、息子に何を、そう伝えれば一番いいのかはまだわかりません。
それでも、持っているものを活かせる何か、伸ばしてくれる先生、を探すことはできると思います。
 
困ったことの中にある、普通とちょっと違う能力をぜひ見つけ出してあげてくだ際。