「発達障害の特徴ってみんな当てはまっちゃうじゃん!」何気ないけど嬉しい言葉
- 2019.04.14
- 親心
先日、異なる学年に子供のいるお母さんたちとお話しする機会がありました。
そこで、「うちの息子は発達障害で薬もらっています。」と言う話を私がしたら、他のお母さんからちょっとびっくりする答えが帰ってきました。
その答えは・・・
「え!すごいね。よく診断ついたね!早くに診断ついてよかったね」
「発達障害の特徴ってさ、誰にでも当てはまっちゃうじゃん。あれ、自分にもめちゃくちゃ当てはまるからさ〜、自分も発達障害かもって思うよね〜。」
「思う。思う。」
「今はなんでも病名つくけど、昔もいっぱいいたんだよね〜」
「どこの病院行ったの?」
と言う話の流れになってゆきました。
最初から、この流れは私は初めて経験しました。
発達障害の特徴は誰にでも当てはまる!診断はついた方がいい?つかない方がいい?
「発達障害はグレーゾーンが広すぎて、なかなか確定診断つかないんでしょ?」
と聞かれました。
その質問に対しては「そうなのか・・・・」と言うのが私の素直な感想でした。
小学校二年生で病院を受診した息子は、ADHDの典型例と言われ、かなりあっさりと診断がついたので、投薬までもあっという間でした。
参考までに、息子が発達障害の専門外来を受診したのは、転校がきっかけでした。
今思えば、転校前の学校には息子よりも、もっと症状が目立つ子がいました。転校前の息子は、明らかに目立つ子の陰に隠れてしまい学校側に指摘されることがなかったのかもしれないと思います。
転校先の学校で、息子は最初の2ヶ月間はかなり頑張っていました。
その後、我慢の限界が来たかのように、一気に色々な症状が現れました。
内面の変化は猛烈な自己否定感です。
小学校二年生の子供が「どうせ僕なんてダメなんだ・・・」「僕は何をやってもダメなんだ」「生まれてこない方が良かったんだ」と発言する姿に、私はものすごい悲しさと同時に猛烈な苛立ちも感じていました。
行動の方では友達を叩いてしまうことが増え、授業中は机の下に潜り込んで出てこれなくなる事態になっていたそうです。(学校側の報告で実際見てはいないので)
学校には休まず行っていましたが、授業には参加できず、かなり危機的な状況。
そんな中、学校側から発達障害の疑いを指摘され、検査と専門医の受診を勧められたのです。
最初は、転校のストレスだけが原因かとも思いましたが、夏休みが明けてもどんどんひどくなっていったので早急に受診したのです。
発達障害は疑い(グレーゾーン)のままがいい?
「と言うわけで、うちは結構あっさりでした。」
と私が言うと、
「良かったね〜」
と言う返答が帰ってきました。
???、な私に、その回答をくれたお母さんが話してくれたことは初耳でした。
「息子さんの発達障害の診断がグレーゾーンで、薬を飲んでみることができないから、さっさと確定診断出して欲しいっていってる友達が いるんだよね〜」
”あ、そうか。症状を和らげる薬も、診断がつかないと処方されないのか。
なるほど〜そういう場合もあるんだ。”
私たち親子は通らなかった道もあることを知りました。
病院では、ドクターから
「自分の子供が発達障害であることを認めたくないから、あくまでグレーのままにしている親もいる」
と言う話を聞いていたので、発達障害に対しても本当に色々な立ち位置の人がいるんだと知りました。
今、私は自分の息子を見て、つくづく、私たちは運が良かったのだと思っています。
あっさりと診断がついて、早々に薬を試すことができたこと。
その薬の大きな副作用が出なかったこと。
何より今の息子には、自己否定満載だった真っ暗根暗の面影はどこにもありません。
最近時には「僕ってすごいでしょ〜」と笑顔で言ってくれるようになったのです。
私は、グレーゾーンに入らなかったこと。
だからこそ二次的な症状をサクッと退けることができたことに感謝しています。
発達障害、才能活かせば天才も夢じゃない!
「発達障害にも色々あって、数字がやたら得意な子とか、覚えるのがやたら得意なことがいるよね。勉強方面に猛烈に秀でるやつ。そう言うのはないの?」
「こだわりは強いけど、今のとこ天才の片鱗はわからないです〜(笑)」
「そっか〜。でもさ、発達障害の医者って多いよね!」
「ありますね〜。発達障害の専門医は、自身が発達障害の先生が多いですよ!」
”みんな詳しいなあ〜”
ただ、これは本当だと思いました。
実際に、息子を連れて診察に行くと、主治医の先生は話を聞いて「ウンウン。そうなんだよね〜わかる〜僕もそうだったんだ〜。」って猛烈な同意をしてくださることが多いです。
どう聞いても、昔、自身も体験した。といっているのです。
だからこそ、安心して診てもらうこともできるのですね。
「じゃあ〜将来はお医者さんか〜」
「どうなりますかね〜(笑)」
とここで時間切れの解散になりました。
息子の発達障害の特徴として、こだわりの強さが半端なく、こだわりにツッコミを入れると怒り出すので何も言いません。
医者につながるかなあ〜こだわりから何か発明してくれたら面白いかなあ〜と思いつつ、今日の井戸端会議?は楽しかったなあ〜って思いました。
私自身も、普段から気にしているわけではないので、平然と自分の息子が発達障害認定されていることを公言していますが、会話の運びがここまで楽観的に楽しい方向に行くのは珍しいです。
それは、発達障害があっても普通。何も変わらないと思っている人が集まっていたからなのかもしれません。
「発達障害と天才は紙一重」そんな風に思いながら、楽しい未来を想像しつつ子育てしていたら、あっという間に成長して勝手に巣立って行くんだろうなあ〜
他のお母さんと話していてもそんな風に思えた、ある日の貴重な時間でした。
-
前の記事
ADHDの10歳の子供がいつの間にか自分でコンサータを調節をするようになっていた話 2019.04.08
-
次の記事
ADHDの症状があっても、日常生活に困らないために子供に覚えて欲しいもの 2019.04.17
コメントを書く